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2008年度未踏IT

生体情報を用いたチャットコミュニケーション手法の開発

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、既存のコミュニケーション・システムでは意識されなかった情報を伝達することにより、よりリッチなコミュニケーションを可能にするシステムの開発を目指す。具体的には、文字チャットにおける「筆圧」と言えるタイプ圧、および呼吸、体温、脈拍といった、感情を喚起しうる生体情報を伝えるシステムを開発する。

本プロジェクトではタイプ圧を非常に簡単に検出する方式を提案し、これによりフォント選択を自動化することで、「手書きの味」を伝えることができると考えている。

呼吸、体温、脈拍に関しては各種センサ・アクチュエーターを組み込んだ電話機型ヘッドセットを製作する。これにより、「ぬくもり」を伝え、「親密さ」などの感情を喚起する新たなコミュニケーション・システムを実現する。

上述のシステムはPCにおけるチャットシステムを前提としているが、応用分野としては以下のようなものが考えられる。

採択理由

一般に生体情報を用いたインタフェース、特に感情の抽出とその伝達はこれまで比較的難しいとされ、ごくわずか、ゲーム的なインタフェースや単なるデモとしてしか、開発されてこなかった。今回の提案も、書類上では、キーボードからタイプ圧、ヘッドセットから呼吸、マウスで脈拍や体温を取得し、ディスプレイ上で、呼吸やタイプ圧を表示とあったので、当初あまり期待はしていなかった。しかし、オーディションでは、ノートPCからタイプ圧を非常に簡単に検出し、文字の大小を表示するデモを見せてくれて、本提案の可能性がかなりあると、信じることができた。

ペルチエ素子での表示は分かりにくいと思われるが、マイクでの呼吸の取得や脈拍センサーの活用などは現実味が高い。最も工夫を要するところは、結果の出力の仕方であろう。うまくいけば、チャットやメッセのやり取りなどで、感情・情動が適切に表示され、その結果リッチなコミュニケーションを可能とする道が開かれることにもなり、期待は大きい。

ぜひ頑張って、感情伝達の道筋を開いて貰いたい。

PM

安村 通晃

慶應義塾大学 環境情報学部 教授

クリエータ

岩崎 健一郎

東京大学大学院学際情報学府 修士課程1年

採択金額

3,000,000

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