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2011年度未踏IT

文章理解を支援するインタフェースの開発

プロジェクト概要

本を読んで内容を理解することは、多大な労力を要する。例えば、難しい語が多く含まれる本を読むとき、事前知識がないと1度読んだだけでは内容を理解できない。読者は何度も読み返したり、分からない語に線を引いたり、重要な語をノートにうつしたりして少しずつ内容を理解していく。ここで、効率よく本の知識の抽出を行うことができれば、短時間で多くの本の内容を理解できるようになる。

本提案では、同義語の探索や階層構造の表示を行うなどして、自然言語処理の結果をユーザに伝わりやすいようにビジュアライゼーション(可視化)する。さらに、ユーザインタフェースを使用してユーザとシステムが対話を進めることで、効率良い文章理解を可能とする。このようなインタフェースは今までに存在せず、学術的にも大きな新規性が期待できる。また、ビジュアライゼーションの方法やユーザインタフェースには様々な形が考えられるため、本提案の応用性は非常に高い。

本提案の実現により、既存の自動要約技術では不可能なユーザのニーズに基づいた要約作成が可能となる。また、それらの要約をデータベースに保存しておくことで、今までにない内容ベースの本の検索システムが実現できる。さらに、既存の電子書籍リーダーと組み合わせることで、ユーザの負担を軽減し、より素早く内容を理解できるようになると期待される。

採択理由

文章(例:小説や理工系参考書)の理解を支援するソフトウェアの提案である。指定した文に関連する語をハイライトしたり、また、長文の要約を自動生成したりする。応用としては、国語の学習支援や、要約に基づいた書籍検索などを想定している。

結果の提示方法やユーザインタフェースにはいくらでも工夫の余地がある。また、要約の仕方によって文学作品に対して定説とは異なる解釈を与えたり、さらには、文章の読みやすさを評価したりといった発展もありそうである。様々な可能性のどれを見せてくれるか、大変楽しみにしている。

PM

首藤 一幸

東京工業大学 大学院情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 准教授

クリエータ

田中 翔太郎

電気通信大学 電気通信学部情報工学科

採択金額

1,792,000

成果報告会

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