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2013年度未踏IT

影による映像エンタテインメントシステムの開発

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、Kinect等のセンサを用いて影をCG映像で再現する映像マジックシステムを開発し、影マジックの新しい表現、影映像と他の映像を組み合わせたパントマイム等、影を用いるエンタテインメント分野の発展を目指す。

影は現実世界の写像であるが、そのつながりの強さから人間は影から現実世界をそして現実世界からその影を想像することができる。従来の影マジックでは本物の影が用いられ、影からの現実世界の想像のみを利用してきた。本システムではそれに加え、現実世界からの影の想像を利用する。これは影の変形や出現、消失、増加などのエフェクトが必要なため、本物の影には作れない新しいマジックである。

作成した映像はテーブルマジックまたはパントマイムで使用する。テーブルマジックでは影と物体の動きを連動させることで、エフェクトを与えた影にも影らしさを維持する。そのため、影をドラッグ操作するインタフェース、影の位置にあわせた物体の自動制御システムを開発する。

テーブルマジックでは、テーブル上から影映像をプロジェクションした場合、本物の影もできてしまうため、テーブル下から影映像をプロジェクションし、テーブルにはアクリルを用いることで影映像を透過する。

採択理由

モニタやセンサ等の多様な情報処理・提示デバイスが一般に手軽に利用できるようになり、マジックの世界においても、技術革新が起こってきた。古典的な道具だけでなく、すでに日常的な道具となった、それらのデバイスを利用したマジックを目にする機会が増えてきている。

提案者は、マジシャンであるとともに技術者でもあり、情報処理・提示デバイスを利用してマジックの世界をさらに広げるために提案をしている。そして提案では特に影というコンセプトのもとに、古典的マジックの手法と新たなデバイスを組み合わせたシステム開発を目指している。マジックの世界に本格的な技術を持ち込むことで、新たなマジックを開発できると期待できる。ただ、この提案を成功させるには、提案内容に加えて、マジックを通して表現するコンテンツや物語について、従来のマジックに無いものを考えていく必要がある。

PM

石黒 浩

大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 教授

クリエータ

久保 政斗

慶應義塾大学大学院理工学研究科 開放環境科学専攻

採択金額

2,304,000

成果報告会

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