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2014年度未踏IT

任意キャラクターへの衣装転写システム

プロジェクト概要

産業革命以降、人々は、完全に規格化されたS,M,Lといったサイズの中から衣服を選ばなければならなくなってしまった。時にはどんなに試着しても自分に納得のいくフィッティングが見つけられないことがあるが、そのような場合は高額なオーダーメイドを注文するしかないのが現状である。デザインが同じでも、サイズや体型が異なる人物にフィットする衣装を作るためには、型紙レベルで再度作り直しが必要となる。

そこで本プロジェクトでは、身体に応じてフィット感を維持しながら、衣類のサイズを自由に変換する、衣装転写システムを開発する。本システムでは、任意3Dモデルとマネキンのパーツの対応付け処理と、各パーツ間でのマクロな衣服転写処理の2段階の変換処理を経ることで、最適なフィットを保ったまま衣類を転写することを可能にする。

本システムは工業的利用にとどまらず、クリエイティブ方面に対しても大きな影響を及ぼすことが期待できる。工業的には、店舗にあるすべての服を自分にフィットさせられるセミオーダメイドシステムを、衣料業界が実現する可能性を拓く。また本システムは、実世界ではサイズの問題などがあってフィッティングが難しかった生物や、現実には存在しない架空生物に対しても、3Dモデルを用意するだけで容易に衣装の転写を可能とする。これにより、誰も見たことがない斬新なデザインのファッションがより多く生まれることが期待される。

採択理由

衣服のデザインを元として、それを、異なるサイズの人間や、また人間のみならず様々な形の対象、例えば動物などに対して転写するという提案である。つまり、衣服と転写先キャラクタを入力すると、その衣服を身につけたキャラクタが出力される。

これまでの衣服デザインは、どうしても、特定の体型なりS・M・Lといった特定のサイズなりを対象として行われてきた。それを打破する。

衣服のパーツを変形させてフィットさせるだけでは、どこかで限界が来よう。また、転写という方法が、対象に似合う衣服、美しく見える衣服をデザインするという目的にどこまで合致するかは不明であり、興味深い。

そこで、衣服デザインの構成要素はどう記述されるべきか、また、似合う衣服デザインとはどういうことか、など、デザインという行為自体を問い直す必要も出てくるだろう。

技術とクリエイティブ、特に衣服を愛するクリエータゆえ、新しい地平を切り開いてくれるものと信じている。

PM

首藤 一幸

クリエータ

チーフクリエータ 齋藤 隼介 (早稲田大学大学院)

コクリエータ 成田 史弥 (早稲田大学)

採択金額

2,304,000

成果報告会

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