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2023年度未踏アドバンスト

HMDを用いた疲労推定及び疲労軽減システムの開発

プロジェクト概要

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は現代社会においてエンターテイメント、教育、医療、リモートワークといった多様な領域での利用が拡大している。しかしながら、HMDの長期間の使用は眼精疲労や精神疲労といった問題を引き起こしており、これらはHMDのディスプレイと目との光学的距離による光の強度、輻輳調節矛盾、現実との違和感などから派生している。これらの問題に対する決定的な解決策は、現在のところ確立されていない。

本プロジェクトでは、上述の問題を解消するため、HMD利用者の疲労状態を推定し、その状態に応じたフィードバックを行うことで、疲労状態の改善を実現する。

未踏アドバンスト期間では、HMDに内蔵されたアイトラッキングセンサーを利用した独自のアルゴリズムによる疲労の検出手法を開発する。さらに、HMDの特性を活用した疲労状態の軽減・改善を行うようなデスクトップ環境アプリケーションを開発する。本アプリケーションを用いてデータ収集を行い、システムの有用性を検証するためのユーザーテストを実施する。

本システムの社会実装によって、多くの人々がHMDを快適に利用できる社会を実現できる可能性がある。加えて、本システムはHMDを利用していないときでも、人間の状態を推定し、それに応じたフィードバックを提供する新たな基盤となりうる。未踏アドバンスト期間では、本システムがHMDをおけるデスクトップ環境だけでなく、どのような領域で活用可能であるかについて、広範に検討・検証を行う予定である。

採択理由

HMDを用いたVR作業での疲労を緩和・解決するという提案である。

利用者に協力してもらっての診断も、VR作業中の自らの診断も、どちらもあり得る。また、HMDで解決する疲労についても、VR作業による疲労だけでなく、日常の疲労を対象とする方向もあり得る。診断・回復だけでなく、能力強化という方向もあるかもしれない。

取り組みの方向性によって、潜在的利用者も事業の自律性も変わってくる。仮説検証を素早く回して、なるべく多くの可能性を検討していって欲しい。

PM

首藤 一幸

京都大学 学術情報メディアセンター 教授

クリエータ

籾山 陽紀

フリーランス

生田 光輝

株式会社日立製作所

採択金額

14,400,000

成果報告会

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