スポーツ現場での怪我を予防するための筋骨格解析システムの開発
プロジェクト概要
本プロジェクトでは、カメラ映像を活用した姿勢推定技術とGPS・加速度センサ・インソールセンサのデータを統合して筋骨格解析を行うことで、関節や筋肉の負荷をデータ化し、怪我予防やリハビリを支援するシステムを開発する。
近年、スポーツ現場においてフィジカルデータの活用が進んでいるが、関節や筋肉の深刻な怪我に対しては、従来のGPSや心拍数データでは十分な対応ができない。実際の動作中の負荷を定量化するには、映像を基にした解析が不可欠だが、既存の姿勢推定技術のみでは精度が不十分である。
そこで本プロジェクトでは、姿勢推定の結果を、現場導入のハードルが低い各種センサデータと統合することで補正し、より高精度な身体解析を可能にする。また、単なる姿勢推定にとどまらず、筋骨格シミュレーションを組み合わせることで、直感的に解釈しづらい姿勢データを負荷として可視化し、怪我リスクの評価や練習強度の調整の支援も可能にする。
本プロジェクトはスポーツ分野にとどまらず、医療やリハビリテーションの領域にも応用可能であり、幅広い社会的貢献が期待できる。
採択理由
本提案は、提案者自身のスポーツ経験および怪我の経験から端を発した、スポーツ現場の映像から筋骨格データを取得し、怪我リスクの評価やフィードバックを行うプロダクトの開発を目指すものである。本プロダクトの特徴は、映像解析を通じて筋肉や関節の状態を可視化し、怪我の予防を目的としたアドバイスを提供する点にある。動作の改善や、筋力トレーニング、ストレッチメニューの提案といった機能は、スポーツ現場にとどまらず、リハビリテーションや日常生活での動作改善など、幅広い応用可能性を持つと評価した。提案者が実際にプレイしてきたサッカーを題材に取り組む点にも説得力がある。五十嵐はこれまでサッカー関連のプロジェクトを担当してきた立場から、本提案にも強い関心を持ち、採択をした。本プロダクトは、予防医学やヘルスケア市場においても活用されうる技術へと発展する可能性があり、その展開にも大いに期待している。
PM
五十嵐 悠紀
お茶の水女子大学 理学部 情報科学科 准教授/東京大学 先端科学技術研究センター 准教授
クリエータ
福島 隆人
東京大学 大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻
梶尾 直哉
東京大学 大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻
採択金額
2,880,000円